薔薇の王女
私は少年が連れて行かれるのを止めた

だって少年は今にも泣き出しそうな顔をしてたもの


「離してあげて、嫌がってるわ…」


「なんだ…」


ザッと兵士が武器を構えると男は青い顔で逃げて行った








「あ、ありがとうございます!!」

少年は私の前に立ち頭を下げる


「ううん、あなた泣き出しそうだったから」


クスッと少し笑うと少年はえっ?って顔をしたら

また顔が赤めた








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