薔薇の王女







着いたのはいいけど


セシルはどこ?




来て見ると荷物を部屋に入れている人や、主人の靴や服を整理している人で

廊下は人であふれていた


「これじゃあ…セシルには会うのは無理ね」



よく考えれば到着してまだそんなに時間が経っていないのに
忙しくないわけない


バカね私




「帰るかな…」









「また貴方は勝手に一人で歩き回って」



振り向くと


呆れた顔をしたセシルが立っていた



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