薔薇の王女
「せ、セシル?私達遠回りしてると思うんだけど…」


今歩いてる廊下は私の部屋に行くには遠回りしないといけない


「何があった?」


「??」

何があった??私何かしたかしら?


「何かあったんだろ?表情が暗い」


「それは、ちょっとね…」

そう言いながらセシルの手を握る


不安で


怖くて



だからギュッと握る




「ちょっとの間だけ手を繋いでもいい?」


もちろん周りは誰もいないのを確認して



「………断る理由なんてない」


そう答えてくれてギュッって握り返してくれた



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