薔薇の王女
「フェリンペ王子様、なぜここに?」
「なぜかって?それはね」
こちらまで歩いてくると
ピタッ
私の頬に触れ
「お互いの事をもっとよく知った方がいいと思ってね?俺は君と同じ16なんだし」
触れられた所が冷たく感じたのは気のせいかな?
本当に怖いわこの人
「でもまさか手を出してる現場に出会わすとはね?品がなく男を惑わすのはお手のものだ!!母と同じで下品で娼婦みたいだな、ハハ!!」
パシッと触れられた手を払いのけ
睨む
「まぁ、そんな怖い顔しないでくれよ?これからは義理の兄弟になるわけだからさ!!」
手をヒラヒラさせ、勝ち誇った様に
私の母を下品と言った