薔薇の王女
「勘違いというのはどういう事かな?騎士団員君?」


わざとらしく手を上げて驚いたような素振りをみせ


でもセシルはそんなのは気にせず


「私はクレア様が部屋までの道を迷われたのでお送りしただけでございます、ただそれだけです」


セシルと一瞬目が合った

「大丈夫だ」と言ってるような目をしていて


「王女様方を守るのが我々騎士団員の勤め…何もなく私は王女様とは何もありません」


フフッって笑い面白そうに見る王子に腹が立つ


何がおかしいの?


腹黒王子!!


「まぁそういう事にしとこうかな?では俺は失礼するね」


そう言い王子は笑いながら自分の部屋に戻って行った

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