薔薇の王女
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「女王陛下、クレア王女は命令通りロンドン塔に連行いたしました。」
女王であるメアリは報告を聞き頷く
「でもまさかメアリに反逆するなんて、クレア王女も馬鹿だよね〜」
隣に座る夫は笑いながらも満足そうな様子
家臣達が集まる中、命令をしたオスカーはすぐにでも処刑しろと案を出す
他の者も全員頷きフェリンペも
「まぁ、邪魔になるもんは芽を摘んどかないとね」
でも私はまだクレアを処刑するつもりはない
「クレアはまだ処刑しないわ。」
「何故ですか?女王陛下、反逆の疑いがある者はたとえ王族でも」
ダンッと椅子を叩くと
「今クレアを処刑したら周りの国からの印象が悪くなってしまう、ただでさえ不安定なこの国にこれ以上は印象を悪くさせたくありません。」
しかしオスカーは下がらず
「しかしっ!!もし反逆者達がクレア王女に集まったりしたら…それこそ取り返しのつかない事に…」
しつこいわね
クレアはそんな馬鹿な事しないわ、あの子はそこまで頭は悪くない
それに姉妹だから分かるのよ