薔薇の王女
フェリンペ王子が国を出て早3日、そろそろスペインに着くと予想され国中が慌ただしくなる。

メアリ女王はあの件により、表には出ず部屋に籠り今は数少ない家臣とアイク隊長でスペインへの対処方法を考えているという現状。家臣の多くは女王を裏切りスペイン方に付いた事もあり劣勢に立たされている。


朝の光がカーテンの隙間から漏れ議会室の中央にある大きなテーブルを照らす、その上には集めてきたスペイン艦隊の情報を記した書類がありそれを手に作戦を考える。

「アイク殿…どの書類にもあの艦隊を絶賛している事しか記していない、今まで一度も敗北をしてない事もあり弱点が見当たらないな。」

ぐしゃりと書類を握りため息をつく

< 542 / 625 >

この作品をシェア

pagetop