薔薇の王女
***
急ぎ足で彼のいる部屋に向かう。
妹に言われた言葉、それを胸に
厨房…いない
部屋…いない
もう!どこにいるのよ!
「レオナルド!どこにいるの!?」
思わず声を、あらげてしまった。
「女王陛下?どうなさいましたか?」
パッと振り向くと鎧を纏ったレオナルドが立っていた。
「どこにいたのよ!探したのよ?」
「す、すみません。明日の剣の手入れを…」
グイッとレヲナルドの手をとると無理やり引っ張る
「陛下?」
「いいから、私の部屋に来なさい!行くわよ!」
「えっ?はははい!!」