薔薇の王女

***

急ぎ足で彼のいる部屋に向かう。


妹に言われた言葉、それを胸に


厨房…いない

部屋…いない



もう!どこにいるのよ!





「レオナルド!どこにいるの!?」



思わず声を、あらげてしまった。

「女王陛下?どうなさいましたか?」



パッと振り向くと鎧を纏ったレオナルドが立っていた。


「どこにいたのよ!探したのよ?」


「す、すみません。明日の剣の手入れを…」


グイッとレヲナルドの手をとると無理やり引っ張る


「陛下?」


「いいから、私の部屋に来なさい!行くわよ!」



「えっ?はははい!!」


< 566 / 625 >

この作品をシェア

pagetop