薔薇の王女
凄く嫌な気持ち。モヤモヤした嫌な感じで


「レオ、女王の私ならその方と結婚させる事が出来るわ?力になるわよ?」


ああ、本当はこんな事言いたいんじゃない。違うのに


「メアリ様!違います!そんな…」


「いいのよ?今まで色々してくれたしお礼の一つくらいしないと思っていたの。さぁ、教えて?その素敵な方を。」


ギュッっとドレスを掴む。手が痛いほど


「落ち着いて下さい!」


「貴方も私から離れて行くのでしょう!?皆の様に!とっととその人と幸せに家庭でも持ちなさいよ!!」



いつの間にか涙を流していた。どうしてないてるのよ!私ったら!



「私は…俺はメアリ様が好きなんだ!!」








「な、え?」



「ずっとずっと貴方が好きなんだ…初めて出会った時から。王子と幸せになるのならと一度は諦めた、だが貴方の悲しい顔を見ていると俺は!」


< 568 / 625 >

この作品をシェア

pagetop