薔薇の王女
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ゆらりゆらりと進むのはスペインの無敵艦隊。


大砲に兵の質、防御も完璧な無敵艦隊。

その艦隊の司令室にはフェリンペ王子が。


「司令官?あのイギリスの船ってどうなの?」

「あの国はまともに海の戦をした事がないと聞いています、相手にもならんでしょう。」


「やっぱりね、もう潰しちゃっていいから。」


座りながらテーブルのうえの果物をかじる。あんな弱い国潰してやるんだから、あの姉妹殺してやる。



「おい!兵士達は万全か!?」


「はっ!万全でございます!」


「王子様、ご心配なく…すぐに海に沈めてごらんにいれましょう。」


ふふ、笑いが止まらない。もう最高だ!!










「兵士隊長!全て準備完了しました。」


「うむ、フラッグお前に任せて正解だな。新入りの癖に頭がキレる。」


「お褒めの言葉ありがとうございます。しかし、兵士達はこんなだらけてていいのでしょうか…?」


見渡すと居眠りしている者やケンカしている者、酒を飲んでいる者もいた。

「今回の相手はあのイギリスだ、海の戦を経験したことない相手だ。目をつぶっても勝てる相手だ、ははは、お前もゆっくりしろ!」



「ありがとうございます。」




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