薔薇の王女
ドカドカとグレイクやカイ達も船に乗り込んでくる。


汗と鉛の粉で煤だらけだったが、無事で良かった。

「やったなぁ!!団長さんよ、まさか本当にスペイン艦隊倒しちまうとはなぁ~!!」


ガハハと笑うドレイクにつられて周りも笑い出す、こうして笑い会える事がこんなにも嬉しいとはな


「スペイン王子よ、我が国はスペイン艦隊を破った。もう二度と我が国を攻めぬと約束しろ、でなければ鮫の餌にしてもいいが…」


ひぃぃと頭を抱え頷く王子。


アイク団長怒ってるなぁ、あの方が怒ると怖いからな、と

横に居たレオナルドが王子の方へ向かう。そして前に立ち


「あっ!お前はあの女の!」


バキィ!!

「ふげっ!」


レオナルドに殴られ王子はぶっ飛んだ。よし、俺も殴るか…クレア様を殴りやがったからなアイツ

「ちょいちょい!セシルお前何加勢しようとしてんだよ!?」

ガシッとケビンと周りに止められる、

「いけないか?」

「ダメに決まってるだろーーー!落ち着けって!」

三人に止められるとさすがに動けない、くそっ…鼻くらいへし折ってやりたい。

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