薔薇の王女
鼻血を出しながら泣く王子。レオナルドは近づき髪の毛を引っ張る。


「二度とあの方に近づくな、俺は今すぐにでもお前を切り刻んで海に捨ててやりたい。アイク団長に感謝するんだな!!」

そしてもう一発





こうして戦いは終わりを告げた。スペイン王子達は小舟で自国に逃げて行き、俺達もイギリスへと帰る事になった。






その帰りの船の中




「なぁなぁ、セシル教えてくれよ?初めての感想ってやつ~」

またしてもケビンと同じ部屋になりげんなり

「話す事などない。」


無視して寝ようとするが、ズルズルと引きずり出される。はぁ。

「俺薄々気づいてたけど、まさかなぁ~初めては優しくしないと嫌われるぞ?もう嫌だと言って断られるって話だ。」


その言葉にピクリ反応してケビンの肩を持つ、きょとんとするケビン。

「……それは本当か?優しくしないと嫌われるのか?」


あの時俺も余裕がなく、一応優しくしたつもりなんだが…俺も初めての経験だからな


「ムフフ…セシル焦り過ぎだろ?大丈夫だって、それよか良かったんだろ?」



良かった……顔が熱い



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