薔薇の王女
「そして、お前の様な男を排除するために私達騎士団があるのだ」
「誰だ!?」
覚悟を決めて目を閉じていた俺はその声で再び目をあける。
そこにはオスカーの喉元に剣を向けるアイク殿とセシルが立っていた。
「アイク殿!?何故ここに?」
「少し前にドレイクから情報が入ってな、裏切り者の家臣が1人帰ってきたのを見かけたとな。」
剣先は僅か数センチという所で止められている。オスカーは言葉が出ないのか歯をガチガチならし、唸っている。
「く……くそがぁぁぁぁ!!せめてお前だけ殺してやるぅぅぅ!!」
引き金を引こうとするオスカー
「まずい!!レオナルド!!!!」