薔薇の王女
教会に行くともうセシルもレオナルドも着いていた。

王宮の中に教会で私たちは今日式をあげる。セシルもレオナルドも正装で私たちを待っていた。

「セシル!ごめんなさい!遅れてしまって…」

着なれないドレスによたよた歩く私を近寄り支えてくれる、そんなさりげない優しさも大好き。

「いや、大丈夫だ。それよりも…」

こそっと耳元で

「あなたのそんな綺麗な姿を見られる方が気に入らん…」

ふと顔を見るとセシルは顔を赤め難しい顔をしていた、私もボフッ!と頭から湯気が出そうな勢い。

何だかこんな調子で私達やっていけるのかな?


「さぁさぁ!そんな所でお立ちになってないで神父様の所へお行き下さいまし!」

侍女達に急かされて私たちは歩き出す。


手を繋ぎながら
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