薔薇の王女
「セシル――!!無事か?お前入ってから何も言わねぇから心配して―」
ケビンの声で我にかえり、少女に上着をかけた。
「ああ、大丈夫だ。居たのは物取りでもなかくこのお嬢さんだったよ」
そうケビンに言って連れて行こうとしたのだが、ケビンは目を大きく開け
「お前!!馬鹿野郎!!この方はクレア王女様だぞ!!」
そう言って俺の腕を引っ張り無理矢理膝をつかされ頭を下げられた。

結構痛いぞ…ケビン

それにしても、この少女が王女だって事に驚いた。王子の方は顔を見た事があるから分かるが。
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