薔薇の王女
クレア様―――

侍女達の声だろうか?こちらに近づいてくるみたいだ。
「クレア様、クレア王女様。こんな所にいらしてたのですね、お願いですからお部屋にお戻り下さいまし」
そう言いながら近づいて来たのは、若い侍女二人で顔が真っ赤だった。おそらく、ずっと王女を探してたのであろう、
「もう、勝手な行動はお止め下さいといつも申してますでしょう!!さ、帰りますよ」
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