薔薇の王女
庭にくると誰もいなかった

私にはラッキーだった、誰もいないほうが嬉しいから

いつもの決めている場所に腰を下ろすと近くにある薔薇を眺めた




こんにちわ、また来ちゃった

今日も話せなかった
声を出すのが怖い

だってお姉さまは私の声を聞くのを嫌がるし

これ以上お姉さまに嫌われたくないの





ねぇ、私もうどうしていいか分かんないよ…


自然に涙がこぼれる

ふいてもふいても止まらない
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