夢見な百合の花
この前、学校の廊下で会った時にも同じ事を思ったが、ヒデは相手の技術を身切る力に秀でていると俺は思った。

確かに俺は、近距離の技術をものにする為に、ケンカをしまくっていた。その過程で、攻撃に転じた時に、腕を出す方とは逆の手を意識する様になったんだ。

右で攻撃する時は、左腕をを意識する。つまりは、逆の手を内側に引き込む事で力を分散させない事に気づいたんだ。

ヒデはその事を知っている。そして、俺の今の攻防をしっかりと見切っていたという事になる。

「強くなる必要だあったからな。その過程で、ケンカを覚えただけだ…それよりも、俺も気になってい事がある。ヒデ…何でお前はそんなにケンカに詳しいんだ？お前の眼も普通じゃない…明らかにケンカを知っている人間の見方だ」

どう見ても、ヒデにはケンカの才能を感じられない。それなのに、ケンカの技術に関しては物凄く博識だ。

そして的確…ハヤト並の動体視力を持っている様に感じる。

「俺かい？俺は、ただ格闘技が好きだから、知っている様に感じるだけだよ…」

「格闘技が好きな人間全てが、お前みたいに相手の技術を見切る事が出来ると思っているのか？嘘をつくならもっと、うまくつけ…言いたくないなら、言わなくてもいいがな」

もとより、対して興味もない。お前が俺の敵にならない限りわな…。
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