365回の軌跡
「…え?」
「ホントにごめん!だからオレと別れてくれ!」
達也と入った居酒屋で沙紀は一杯目のカシスオレンジを飲みきる前に言われた。
「そんなの急に…」
「ごめんて。ホントにその子のことが…」
他の人を好きになった。それが別れの理由だった。私は驚きはしたけど、心のどこかで覚悟していた言葉でもあった。
「…分かった」
「ごめん…」
「いいよ別に。ぢゃ私帰るわ」
私は席を立つとそのまま店を出た。最後は達也におごってもらおう。涙は…出なかった。
「ホントにごめん!だからオレと別れてくれ!」
達也と入った居酒屋で沙紀は一杯目のカシスオレンジを飲みきる前に言われた。
「そんなの急に…」
「ごめんて。ホントにその子のことが…」
他の人を好きになった。それが別れの理由だった。私は驚きはしたけど、心のどこかで覚悟していた言葉でもあった。
「…分かった」
「ごめん…」
「いいよ別に。ぢゃ私帰るわ」
私は席を立つとそのまま店を出た。最後は達也におごってもらおう。涙は…出なかった。