365回の軌跡
店を出た外は雨が降っていた。大雨だった。美容師が傘を貸してくれようとしたが私は断った。
外に出た私はたちまちずぶ濡れになった。一年以上伸ばした髪を切ったら、寒さが倍増した気がした。達也と過ごした一年は何だったのか。来年も花見をしようって約束した。海にもまた来ようって。来年の秋は二人で旅行に行くことも約束したのに。クリスマスは来年こそは一緒に過ごそうって約束したのに。全てが崩れた。未来が一瞬で無くなった。
雨に濡れたままの私の頬には雨とは違う熱いものが伝った。そこで私は気付いた。泣いていた。いつの間にか涙が流れていた。達也と別れて初めて流した涙だった。
外に出た私はたちまちずぶ濡れになった。一年以上伸ばした髪を切ったら、寒さが倍増した気がした。達也と過ごした一年は何だったのか。来年も花見をしようって約束した。海にもまた来ようって。来年の秋は二人で旅行に行くことも約束したのに。クリスマスは来年こそは一緒に過ごそうって約束したのに。全てが崩れた。未来が一瞬で無くなった。
雨に濡れたままの私の頬には雨とは違う熱いものが伝った。そこで私は気付いた。泣いていた。いつの間にか涙が流れていた。達也と別れて初めて流した涙だった。