365回の軌跡
「美味しい!」
私達はイタリアンレストランで食事をしていた。
「良かった、ここオレもよく来るんだ。口に合った様で嬉しいよ」
実際、料理は美味しかった。学生であまりお金に余裕のない達也と私では、ファミレスがほとんどだった。
「なんか、大人になった気分です!」
私は思った通りに言った。少し人見知りな私だが彼とは早い段階で打ち解けられそうな感じがした。
「君、まだ名前聞いてなかったね」
「あ、私宮川っていいます。宮川沙紀」
「宮川さんか…オレは青柳優雨(アオヤギユウ)っていうんだ。女みたいな名前でしょ? 親父が付けたんだけど、何だか意味が分からないんだよね」
「そうですか?素敵だと思います。私なんか昔親に名前の意味を聞いたら、適当って言われました」
「ハハハ、それはないと思うけどね。それにしても宮川さんてまだ学生?」
「へ?学校なんて随分前に卒業しましたけど…」
「そうなの?なんかかなり若い感じだからさ」
「私、23です」
「え~、じゃあオレの二個下か…まだ十代かと思った…」
「私…そんなに子供っぽいですかねぇ…」
「いやいや、子供っぽいんじゃなくて、なんかフレッシュな感じがしてさ?悪い意味とかじゃないから!」
必死に弁解する彼も可愛いと思った。私は完全に彼に惹かれていた。会話をしていて楽しかった。初対面の異性と話してこんなに楽しかったのは達也以来だった…。
私達はイタリアンレストランで食事をしていた。
「良かった、ここオレもよく来るんだ。口に合った様で嬉しいよ」
実際、料理は美味しかった。学生であまりお金に余裕のない達也と私では、ファミレスがほとんどだった。
「なんか、大人になった気分です!」
私は思った通りに言った。少し人見知りな私だが彼とは早い段階で打ち解けられそうな感じがした。
「君、まだ名前聞いてなかったね」
「あ、私宮川っていいます。宮川沙紀」
「宮川さんか…オレは青柳優雨(アオヤギユウ)っていうんだ。女みたいな名前でしょ? 親父が付けたんだけど、何だか意味が分からないんだよね」
「そうですか?素敵だと思います。私なんか昔親に名前の意味を聞いたら、適当って言われました」
「ハハハ、それはないと思うけどね。それにしても宮川さんてまだ学生?」
「へ?学校なんて随分前に卒業しましたけど…」
「そうなの?なんかかなり若い感じだからさ」
「私、23です」
「え~、じゃあオレの二個下か…まだ十代かと思った…」
「私…そんなに子供っぽいですかねぇ…」
「いやいや、子供っぽいんじゃなくて、なんかフレッシュな感じがしてさ?悪い意味とかじゃないから!」
必死に弁解する彼も可愛いと思った。私は完全に彼に惹かれていた。会話をしていて楽しかった。初対面の異性と話してこんなに楽しかったのは達也以来だった…。