365回の軌跡
外は冬の冷たい雨が降っていた。傘の無い私はずぶ濡れになりながら、泣いた。私の異様な姿に道行く人は避けて歩いた。もういい…私は泣けるだけ泣いた。優雨は今まで私と会っていたとき、私じゃなく亡くなった婚約者のことを考えていたんだ。亡くなった彼女のことを私に映していたんだ。あのキスもそうだったんだ…。
私は家に着くと、濡れた服を脱ぎ、そのままベッドに倒れ込んだ。涙は止めどなく溢れ出た。
優雨からは大量の着信がその夜あったが、私はついに出ることはなかった。
私は家に着くと、濡れた服を脱ぎ、そのままベッドに倒れ込んだ。涙は止めどなく溢れ出た。
優雨からは大量の着信がその夜あったが、私はついに出ることはなかった。