365回の軌跡
しばらくして息子様は一冊のノートを持ってきた。
「実はね、さっき父の私物を片付けていたら、ベッドの脇からノートが出てきたんですよ」
ノートと一緒に一枚の紙があった。
「手紙みたいです」
息子様はその手紙とノートを私に渡してきた。
「私に…ですか?」
手紙に(宮川さんへ)と書かれていた。
「読んでみてください。まだ我々も読んでないんで」
私は頷くと手紙を広げた。
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