ロ包 ロ孝
「おはようございまっす」
渡辺が一番乗りでやってきた。
「おはよう達っつぁん! 少しは眠ったの?」
「はい山岸さん。今日は部活が有ったんで寝ていません。
でも大丈夫です。気合いでなんとかしますから、オッシャア!」
帯にくくった柔道着をロッカーに放り込み、気を吐く渡辺。さすがに二十歳(ハタチ)そこそこの体力は素晴らしい。俺も若い頃はこうだった。……筈だ。
「ほう、頼もしいな。栗林なんか2階でダウンしてるよ」
次々とメンバーが集まって来た。欠席者も3名出たが、なんとかカバー出来る不足だ。
「さぁ、時間だ。皆さん配置に着いて下さい。栗林は寝てますから、奴が見ている2班は休憩から開始という事でいいですか?」
「はいっ」
「では行きましょう」
「あらあら皆さん早いんだね、一服してから行けばいいのに……」
『銀杏婆さん』はまた来てたな?
「どうも、館野さん。我々は帰って来てから頂きますよ。栗原班は舘野さんに注文して鋭気を養っておいてくれ。ではまた後程」
───────
巡回を終えて里美達が帰ってきた。彼女は間髪入れずに階段を駆け上がると、2階で寝ている栗原を揺り起こす。
「栗林ぃ〜! もう朝よぉ、起きなさぁい」
「ううん、なんれ里美さんが居るんら?」
寝呆けマナコの栗原が、のっそりと起き上がる。昨日の完徹が余程こたえているようで、ろれつはまだ回っていない。
「ここは『海袋エンジェルス』の事務所でしょ? しっかりなさい」
「ふぁあ〜、らめらぁ。れもおっぱいれサンろして貰ったら目が覚めるかも」
「仕方ないわね。ほらっ!」
何で里美がそんな事をしてやる必要が有るんだ?
渡辺が一番乗りでやってきた。
「おはよう達っつぁん! 少しは眠ったの?」
「はい山岸さん。今日は部活が有ったんで寝ていません。
でも大丈夫です。気合いでなんとかしますから、オッシャア!」
帯にくくった柔道着をロッカーに放り込み、気を吐く渡辺。さすがに二十歳(ハタチ)そこそこの体力は素晴らしい。俺も若い頃はこうだった。……筈だ。
「ほう、頼もしいな。栗林なんか2階でダウンしてるよ」
次々とメンバーが集まって来た。欠席者も3名出たが、なんとかカバー出来る不足だ。
「さぁ、時間だ。皆さん配置に着いて下さい。栗林は寝てますから、奴が見ている2班は休憩から開始という事でいいですか?」
「はいっ」
「では行きましょう」
「あらあら皆さん早いんだね、一服してから行けばいいのに……」
『銀杏婆さん』はまた来てたな?
「どうも、館野さん。我々は帰って来てから頂きますよ。栗原班は舘野さんに注文して鋭気を養っておいてくれ。ではまた後程」
───────
巡回を終えて里美達が帰ってきた。彼女は間髪入れずに階段を駆け上がると、2階で寝ている栗原を揺り起こす。
「栗林ぃ〜! もう朝よぉ、起きなさぁい」
「ううん、なんれ里美さんが居るんら?」
寝呆けマナコの栗原が、のっそりと起き上がる。昨日の完徹が余程こたえているようで、ろれつはまだ回っていない。
「ここは『海袋エンジェルス』の事務所でしょ? しっかりなさい」
「ふぁあ〜、らめらぁ。れもおっぱいれサンろして貰ったら目が覚めるかも」
「仕方ないわね。ほらっ!」
何で里美がそんな事をしてやる必要が有るんだ?