ロ包 ロ孝
ハンチングにパイプの刑事だなんて、益々推理小説か何かのキャラクターみたいだ。
「最近自分の存在感が薄いと感じ始めまして、目立とう精神で吸ってるんです」
独特な帽子とその大きな身体だけでも充分目立っていたと思うが、それでも存在感が保てないなんて……どれだけ個性派揃いなんだ? 日本の警察は!
「それはそうと、どんな具合ですか?」
「ここから車で3分位の所に『北討連合』の本部事務所が有ります。
今日の午後3時にカチ込みが、ああ殴り込みの事です。そのカチ込みが有るらしいんです」
警察は1台に付き4人の警官を乗せた車両を5台周辺に配備し、機動隊30人を乗せたバスが到着、配備後に周りを取り囲む予定だ。
「我々も出来れば機動隊と同じタイミングで乗り入れたいですね。
後方支援とは聞いていますが、先に相手の武器をいくらかでも無効化出来れば、こちらに取って有利ですから」
俺達と三浦のチーム、合わせて7人が洗脳の【在】を使って銃や刃物等の凶器を捨てさせれば、こちら側の危険が減る。賊共も余計な死傷者を出さずに済む訳だから、一石二鳥だ。
「なるほど、術で武器を放棄させる訳ですね?
解りました。そのように変更させましょう」
そう言って古内警部補は無線機に向かう。
「指示は行いましたので坂本さん。その予定でお願いします」
「解りました。今三浦と連絡出来ますか?」
俺は古内警部補から渡された無線機で三浦と打ち合わせる。
「……という事で、我々は【在】(ザイ)で奴等の火器を沈黙させます。その後は所轄の皆さんにお任せしましょう」
「解りました、課ちょ……坂本さん。頑張ります」
いつもの三浦らしくない、沈んだ声だ。
「最近自分の存在感が薄いと感じ始めまして、目立とう精神で吸ってるんです」
独特な帽子とその大きな身体だけでも充分目立っていたと思うが、それでも存在感が保てないなんて……どれだけ個性派揃いなんだ? 日本の警察は!
「それはそうと、どんな具合ですか?」
「ここから車で3分位の所に『北討連合』の本部事務所が有ります。
今日の午後3時にカチ込みが、ああ殴り込みの事です。そのカチ込みが有るらしいんです」
警察は1台に付き4人の警官を乗せた車両を5台周辺に配備し、機動隊30人を乗せたバスが到着、配備後に周りを取り囲む予定だ。
「我々も出来れば機動隊と同じタイミングで乗り入れたいですね。
後方支援とは聞いていますが、先に相手の武器をいくらかでも無効化出来れば、こちらに取って有利ですから」
俺達と三浦のチーム、合わせて7人が洗脳の【在】を使って銃や刃物等の凶器を捨てさせれば、こちら側の危険が減る。賊共も余計な死傷者を出さずに済む訳だから、一石二鳥だ。
「なるほど、術で武器を放棄させる訳ですね?
解りました。そのように変更させましょう」
そう言って古内警部補は無線機に向かう。
「指示は行いましたので坂本さん。その予定でお願いします」
「解りました。今三浦と連絡出来ますか?」
俺は古内警部補から渡された無線機で三浦と打ち合わせる。
「……という事で、我々は【在】(ザイ)で奴等の火器を沈黙させます。その後は所轄の皆さんにお任せしましょう」
「解りました、課ちょ……坂本さん。頑張ります」
いつもの三浦らしくない、沈んだ声だ。