ロ包 ロ孝
「爺ちゃん。今思ったんだけど……ここまで通うのは結構大変なんだよ。昔みたいに長い休みが有る訳じゃないし……
どうやって習えばいいかな」
「ううむ、そうじゃのぉ……」
側で話を聞いていた里美が言う。
「殆どの訓練を音力でやって、【前】(ゼン)の修練と総仕上げをお爺さまにお願いしたらどうかしら。
そうしている間に何故秘術が外部に漏れたか、調査も出来るわ?」
「おお、それは名案じゃな。巻き物はお前に託すからお前なりに体得して来い、淳よ」
「解った。そうしてみるよ」
そろそろ夕飯の時間だが余りゆっくりもして居られない。俺達は早々と帰途へ着く事にする。
「解らんことがあれば遠慮無く電話して来るんじゃぞ?」
電話番号のメモを貰って祖父と握手を交わした。まだ握力も充分。殺しても死ななそうだ。
こうして俺は、高倉家の秘術『蠢声操躯法』を修練する事となった。
『咆哮』第一部
〜蠢声操躯法〜
《完》
どうやって習えばいいかな」
「ううむ、そうじゃのぉ……」
側で話を聞いていた里美が言う。
「殆どの訓練を音力でやって、【前】(ゼン)の修練と総仕上げをお爺さまにお願いしたらどうかしら。
そうしている間に何故秘術が外部に漏れたか、調査も出来るわ?」
「おお、それは名案じゃな。巻き物はお前に託すからお前なりに体得して来い、淳よ」
「解った。そうしてみるよ」
そろそろ夕飯の時間だが余りゆっくりもして居られない。俺達は早々と帰途へ着く事にする。
「解らんことがあれば遠慮無く電話して来るんじゃぞ?」
電話番号のメモを貰って祖父と握手を交わした。まだ握力も充分。殺しても死ななそうだ。
こうして俺は、高倉家の秘術『蠢声操躯法』を修練する事となった。
『咆哮』第一部
〜蠢声操躯法〜
《完》