ロ包 ロ孝
  ビカビカッ ズドドォォォォオオオンンン!

  ガァッ! ガッ! ガァァッ! ガァアア! ガアアッ!

 頭上の黒雲から再び稲妻が落ちるのを合図に、3人が放った龍の群れは、一斉に戦車隊を目掛けて襲い掛かる。

  ガァァァアァアッ! ガォォァァアッ! ガァァアアッ! ギャォォオオオ!

 水を得た魚のようにスピードを上げた龍達は、一直線に戦車隊へ向け、収束していった。

  ォン! ギャオォオン! ゥゥォン! ォオオン!

 その内何匹かの龍はパラボラアンテナからの音波に阻まれ、眩い光を放ちながら消えて行く。

しかし残った龍は消え去ったそれらから放たれた放電を吸収して、更に大きさと輝きを増して戦車隊へと突っ込んだ。

  ドォン! ドガァァァァーァァァン! ズババァァァアアンンン! ドゴォォォオオン!

「ひっ、里美っ……里美ぃぃっ!」

 拡散して放たれた3倍【前】の龍に依って、何台かの戦車は粉々に破壊されていた。

彼女の乗り込んだ戦車も激しい爆音と凄まじい炎を上げ、見るも無惨に吹き飛んだ。

  ガシャガシャ ガチャン バラバラッ ガコン……

 粉々になり、只のスクラップと化した部品が空から降り注ぐ。

  ヒュォオオォォォ……

 爆風の余波か、はたまた龍達が起こしたつむじ風の名残りだろうか。荒涼とした大地を一陣の風が横切った。

持ち主を失ったであろう、少しひしゃげた鉄兜がその風を受けて揺れている。

 俺と里美の日々が、2人の愛の結晶が、あそこには存在していたというのにっ!

「ああ……あ里……美…………!!」

 俺は自ら里美の命を、そして2人の愛の結晶を消し去ってしまった。一番に守るべきだった者達を、この手で葬ってしまったのだ。

「違うんだ! そんなつもりじゃなかったんだ。里美、里美ぃぃい!」


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