ロ包 ロ孝
「お前達を総書記の御前で葬り去るのだ! 『淳、貴方だけが生き甲斐だった。貴方の笑顔があたしを支えてくれたの』ええい黙れ! 全砲塔旋回! 目標を捕捉したら発射準備だ」
ウィィ ウィィィィイン ガシャン
破壊を免れた5両の戦車が次々に渡辺達へ砲身を向け、照準を合わせる。
ヒュォォォォォゥゥ
なりを潜めていた風がまた吹き始めた。これは俺達に取って追い風になるのか、それとも……。
「淳! 貴方の子供よ? アタシの中に息づいているわ?『黙れダマレ! 照準を確認しろ! 砲弾装填!』もう動くのよ?」
里美と智賢が更に拮抗している。しかしまだ足りない! 俺は戦車からの砲撃に備えるのを優先した。
「みんな来るぞ! 固まれ。俺が合図をしたら3倍で【列】を張るんだっ!」
「はい」「了解」「解りました」
渡辺達に指示を出した後、遠く離れている関に【闘】で言う。
「関さん、我々は両翼から【空陳】を連射して砲弾の威力を削ぎましょう」
『解りました』
「淳、愛してる。何よりも、誰よりも。
『全車発射用意』
あたしは坂本里美。坂本淳の妻でありこの子の母よっ!」
里美の手が高々と挙げられ、勢いよく振り降ろされる。
「淳!『発射!』淳!」
「今だっ、ダッダッダッダッダ」
「フゥゥゥゥウウウ」
「ヮァァァァァアアア」
ドンッ ドッドドン! ドン!
渡辺達へ向けられていた砲身は、次々と火を吹いた。
バチッ シュルシュル バチッ シュルル バチッ シュルルル……
砲弾は【空陳】の壁を破りながら渡辺達に襲い掛かる。
「フゥゥゥゥウウウ!」
「ヮァァァァァアア!」
ズドンッ!
しかし辛うじて3倍【列】が受け止め、砲弾の爆発を防いだ、と思った瞬間。
ウィィ ウィィィィイン ガシャン
破壊を免れた5両の戦車が次々に渡辺達へ砲身を向け、照準を合わせる。
ヒュォォォォォゥゥ
なりを潜めていた風がまた吹き始めた。これは俺達に取って追い風になるのか、それとも……。
「淳! 貴方の子供よ? アタシの中に息づいているわ?『黙れダマレ! 照準を確認しろ! 砲弾装填!』もう動くのよ?」
里美と智賢が更に拮抗している。しかしまだ足りない! 俺は戦車からの砲撃に備えるのを優先した。
「みんな来るぞ! 固まれ。俺が合図をしたら3倍で【列】を張るんだっ!」
「はい」「了解」「解りました」
渡辺達に指示を出した後、遠く離れている関に【闘】で言う。
「関さん、我々は両翼から【空陳】を連射して砲弾の威力を削ぎましょう」
『解りました』
「淳、愛してる。何よりも、誰よりも。
『全車発射用意』
あたしは坂本里美。坂本淳の妻でありこの子の母よっ!」
里美の手が高々と挙げられ、勢いよく振り降ろされる。
「淳!『発射!』淳!」
「今だっ、ダッダッダッダッダ」
「フゥゥゥゥウウウ」
「ヮァァァァァアアア」
ドンッ ドッドドン! ドン!
渡辺達へ向けられていた砲身は、次々と火を吹いた。
バチッ シュルシュル バチッ シュルル バチッ シュルルル……
砲弾は【空陳】の壁を破りながら渡辺達に襲い掛かる。
「フゥゥゥゥウウウ!」
「ヮァァァァァアア!」
ズドンッ!
しかし辛うじて3倍【列】が受け止め、砲弾の爆発を防いだ、と思った瞬間。