ロ包 ロ孝
里美から肉迫されている今、彼は更に上の術を修得するつもりなのだろうから、上位の術者は必ずここへやって来る。
千葉よりももっと内部に精通した者が来れば、より大きな手掛かりとなるに違いない。
「淳。今夜はどぉ? あたし、とびきりの勝負下着を着て来たのよ?」
ひと気の無い廊下の隅に俺を呼び付け、里美はスカートをたくし上げた。
そこには……白い肌に映える真っ黒なガーターベルトに、荒めの模様が入ったブルーの網タイツが……。
「もう少し見せようか?」
スカートに掛かった里美の指が、俺を焦らすように誘っている。
「お? う……うん」
そんな気はさほど持っていないんだとのポーズで、軽く返事をしたその時だった。
カツッカツッカツッ
マズイ! 人が来る。
さり気なく仕事の話を始め、やり過ごす俺達。足音の主は何事もなく歩き去った。
「はぁ、危ない所だった。……残念だけど垣貫と会う約束が有るんだ。
里美も一緒にどうかなと思って、いつもの店に呼んで有るんだが……」
なんでお前はこんな日に限ってやる気満々なんだ! 垣貫も暇じゃないから、やっと都合を合わせて貰ったというのに!
仕方なく今夜もオアズケとなる。
───────
「里美さん。今日はデートの邪魔しちゃってごめんなさい」
垣貫にそう言われて里美はかぶりを振る。
「ほい、コーラ。里美さんはスクリュードライバーね。俺と同じ……で、なんだ? 音力で話せない話って」
流石にこういう場の動きにはそつがない。女はこんな所に『グッ』と来てしまうのだろうか。
千葉よりももっと内部に精通した者が来れば、より大きな手掛かりとなるに違いない。
「淳。今夜はどぉ? あたし、とびきりの勝負下着を着て来たのよ?」
ひと気の無い廊下の隅に俺を呼び付け、里美はスカートをたくし上げた。
そこには……白い肌に映える真っ黒なガーターベルトに、荒めの模様が入ったブルーの網タイツが……。
「もう少し見せようか?」
スカートに掛かった里美の指が、俺を焦らすように誘っている。
「お? う……うん」
そんな気はさほど持っていないんだとのポーズで、軽く返事をしたその時だった。
カツッカツッカツッ
マズイ! 人が来る。
さり気なく仕事の話を始め、やり過ごす俺達。足音の主は何事もなく歩き去った。
「はぁ、危ない所だった。……残念だけど垣貫と会う約束が有るんだ。
里美も一緒にどうかなと思って、いつもの店に呼んで有るんだが……」
なんでお前はこんな日に限ってやる気満々なんだ! 垣貫も暇じゃないから、やっと都合を合わせて貰ったというのに!
仕方なく今夜もオアズケとなる。
───────
「里美さん。今日はデートの邪魔しちゃってごめんなさい」
垣貫にそう言われて里美はかぶりを振る。
「ほい、コーラ。里美さんはスクリュードライバーね。俺と同じ……で、なんだ? 音力で話せない話って」
流石にこういう場の動きにはそつがない。女はこんな所に『グッ』と来てしまうのだろうか。