ロ包 ロ孝のレビュー一覧
重厚で骨太な構想でありながら疾走感を感じる、読みやすく、読み応えのある作品です。 親しみやすいキャラ設定、のめり込みやすい展開、そして分かりやすいライトなおピンク(笑)。その辺が上手いこと走らせてありながら上手く外してあるのが物語に面白味を持たせています。どこまで計算かは存じませんが巧いの一言。 少年漫画ファンなら間違いなく好きな作品だろうし、そうでなくても親しみやすい構成なので読む人をさほど選ばないのではないでしょうか。凄い、さすが、見習いたい。 蛇足ながら、これは絵がついても面白いと思います。少年漫画編集者さん!いい作品がここにありますよ!(笑)
人為らざる力とも思える秘伝の力。 それを得たが故に起こる数々のエピソード。その力に翻弄されるが如く、作者の力に翻弄されます。 時にユーモラスで、時にシリアスで、そこに確立したこの世界観は充分に読者を楽しませてくれることでしょう。 何故、引き込まれるのか? それは誰もが、そして登場人物たち全てが『人』であるが故のことなのでしょう。 どんな力を得たとしても、人間であるという物語を併せ持つ、この世界観はあなたを引き込むこと間違いなし!なのです。 是非!!
二度読みをおすすめします。 一度目は後半の疾走感を楽しむ為に。 そして二度目は愛すべきキャラクターの人間ドラマを感じる為に。 私たちが普段何気なくコミュニケーションの方法として会話に使っている『声』を武器として戦う『音力』 親しみやすいキャラクターのはずむ会話に導かれ、気がつけば凄まじい戦闘シーンに読者は引きずり込まれている。 幾つかの伏線にホッとしたりビクッとしたり ラストでは思わず『ああ』と声を洩らす程にのめり込んでいました。 最近ニュースで耳にする嫌な話題を彷彿させるシーンなどもあり 『ロ包 ロ孝』というひとつの作品の中のリアリティに唸ります。 ぜひ読んで下さい。 ぜひ。
武器として、自分のポテンシャルを上げる術として声を自在に操る登場人物達。 物語の根本として描かれる“蠢声操躯法” それにまつわる思惑、欺瞞、人間模様。 こんな言葉で語ってみると、暗い話なのかと勘違いを呼びそうですが、散りばめられたユーモアと肩に力を入れない語り口に、どんどんストーリーに入り込めます。 ラストもしっかりと頭の中で映像が浮かぶカラフルな作品ですよ。 シリアスとユーモアのバランスが絶妙な作品を、どうぞご堪能あれ!
タイトルのイメージ通り とても野性味に溢れる、 男性が描く、男性だからかけるハードボイルド 陰謀、怪しげな団体、歴史の影で伝えられる術、お色気、信頼、反発、友情、笑い、涙 ありとあらゆる要素がゴージャスに詰め込まれた物語は、最初は取っつきにくく感じるかもしれませんが、ひとたびはまればグイグイと引き込まれます。 甘いお話も良いけれど、たまにはこんなハードボイルドもどうですか? まずは男性諸君 是非読みなさい!