オルゴール
「そっか。気持ちがすれ違ったってやつだね。」
侑はさらりと言った。
ほんとにそうだ。
「なんか、ごめんね。相談に乗ってもらって・・・・・」
愛華は申し訳無さそうに言った。
「別に良いよ。あんまりいいアドバイスできないけど、がんばれよ。」
侑は、愛華の髪の毛をグシャグシャにしながらなでた。
その手はとてもあったかくってとても頼りがいがあった。
「うん・・・・頑張るね・・・・」



侑にも、謝りたい。
毎回毎回相談に乗ってもらってゴメンね。
とってもつらかったよね、こんな相談。
ほんとごめん。
こんなアタシを許してくれますか?
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