オルゴール
『6年生のクラス順に並んでください。ココが、西小で・・・・』
先生に従って並んだ。
あたりを見渡すと、おなじみの面々が居た。
いつもと変わってないけど、やっぱり違う。
まず、雰囲気が。
みんななんか、ビシッとしている感じになって居るからだ。
もう一つは、制服を着ているから。
いつもは皆の私服を見ていたから、新しい制服が新鮮で違う人に見えてしまう。
学ランが似合う男子や似合わない男子。
小学校の頃はそこまでかっこいいとは思ってなかった人が、結構かっこよく見えたりしちゃうもんだ。
視界に侑が入ってきた。
侑は、やっぱり制服が似合っていた。
周りの女子も、あの人かっこよくない?とか騒いでいた。
やっぱり、侑はもてるよなぁ・・・とつくづく思う。
奈々を見つけると、ダントツ輝いて見える。
可愛いのだ、美人なのだ。
周りの人とはくらべものにならないくらいだ。
男子もやっぱり可愛くね??とか騒いでいる。
ちょっと姉妹だなんて言いにくいなぁ、と思った。
色々なことを考えていると前の人から紙が回ってきた。
『その紙は、クラスが書いてあるますんで、それが貴方達のクラスになります。』
それを聞いて、自分の名前が書いてあるところを探した。
え・・・っと・・・・・あった!!
『大月 愛華 1年3組』
そして、あわてて由希の名前を探した。
『松野 由希 1年3組』
由希も一緒のクラスだ!っと思って喜んでいたら由希が目の前に居た。
「一緒のクラスだヨ!!!あいかぁ~」
由希は愛華をぎゅーッと抱きしめた。
とっても温かかったその手を握り締め、愛華も抱きしめ返した。
愛華はそっと由希の手をほどき、「いこうか。」っと言った。
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