オルゴール
それから、少し何かに引っかかりながらもいつもの様に4人で遊んでいた。
遊び飽きないんだ、拓達だから。
いつまでも・・・・いつまでも・・・・
この関係崩れないと思っていた。
しかし、そんな関係は音をたてて崩れてゆく。


「・・・で、奈々がものすごい声で叫んだんだよーほんと面白かったー」
「ほんとかよー見たかったし!!」
同じクラスの拓と楽しく話していた。
「実は、今日もさ・・・・「お前らってさ・・・・・」
拓としゃべっていたら、ある男子が会話に割り込んできた。
「何?」
意地悪な顔をして男子は言い放った。
「お前らって、かなり仲良いよなー」
「うん。まあ、幼馴染だしなー」
拓がそう言うと、周りに居た人たちが近づいてきた。
「ほんとかよーお前ら付き合ってんじゃねーの??」
誰かがそういうと「たしかにー」と言いみんな納得した。
でも、愛華と拓は付き合ってるわけじゃない。
「付き合ってないよーただの幼馴染~」
愛華がそう答えると拓が一瞬嫌な表情をした。
「拓・・??どうし「うそだーお前ら結婚すんだろー」
そーだ、そーだ。
ヒューヒュー!!アツアツー
クラスの皆が冷やかしをしてきた。
愛華はとても恥ずかしくなった。
「ほんとちがうって「うっせぇ!!!!!」
愛華が怒ろうとしたら、拓にさえぎられて拓が怒った。
「結婚なんてしねぇーよ!!!オレらはただの幼馴染だ!!!」
怒りながら、”ただの幼馴染”を強調させて言い残し、教室を出て行った。
皆はそこまで怒るとは思ってなかったらしく、唖然としている。
唖然としている皆を置いて愛華は拓を追った。
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