【ホラー】秘密

『五年間、探してたのよ。』
「ごめんなさい…。」
あゆみは消えそうな声で私を見た。
『ずっとここに?』
「ええ。五年前、夢を追いかけて私は家を飛び出した。覚えてるでしょう?あの夜を」

あゆみは五年前、美術を追求すると言うと家を飛び出したのだ。
当時大学生だった私にはあゆみのわがままだろう、と受け流していた。
しかし、彼女は帰ってこなかった。
< 38 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop