隣のあいつ
あたしは昼休みに冬真を呼び出した。

「どういうこと?」

冷たく言い放つあたし。

それに答えない冬真。

「正直さ〜、めんどくせぇ。」

やっと口を開いた冬真から出た言葉。

めんど・・・くせぇ?


は?ふざけんな。

「あのさ〜、あたしがどんだけ苦労したかわかる?隠すためにどんだけ・・・。」

涙が頬を伝う。

「泣かれても迷惑なんだよね。俺、お前がそんなめんどくせぇ女と思わなかった。じゃあな。」


そう言って奴はあたしの前から去った。
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