隣のあいつ
昼休み終了15分前・・・


「遥!!」

うしろからは愛おしい人の声。

「新!!」

あたしは、泣きながら振り返る。
今までの事を思い出していたのだ。

「話がある・・・。」

「あたしも・・・。」

新に続き空き教室に入った。

「新からどうぞ・・・。」

あたしは最初は新に話をするよう言った。

「サンキュ。あのさ、お前弥生からいろいろ言われたんだよな?ごめんな俺のせいで・・・。」

新は申し訳ないというように頭を下げた。

「気にしないで。あたし何もされてないから・・・。」

あたしはほほ笑んだ。

「されたんだろ?弥生から聞いた・・・。」

「・・・。」

2人の仲を壊してはいけない。本当のことを言っちゃ・・・。

「言ってくれ。」

あたしの中でためてた涙が溢れた。

「本当はいやだった。だけど、あたしはあんたの味方でしょ?だから・・・、2人の中を壊したくなかったの?」

あたしは全部新に言った。

「好きなの・・・。新はあたしの・・思いに答えらんないよね?弥生ちゃんが好きなんでしょ!?」

あたしは責めた言い方をした。自分が悪いのに・・・
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