KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「まぁ……表向きの理由はそうね



本当は……全然違うけど……」




あみの目が悲しみに満ちる




「……あみを殺す前に、それだけは知りたい


もう一回、聞くよ?


なんで裏切った?」




昇の手がナイフの柄に伸びる




「……短気だと、この先損するわよ?



ま、あえて言うなら、あなたたちの為かしら……?」




何言ってんだ?



この女………




「鋼柳……



あなたは私みたいにならないで。




……そして、何があっても誰かに復讐しようなんて思わないこと




昇は……




もう苦しまないで…



あの子が殺されてから、あなたの時間は止まってしまった…




前に進んで……




私が背中を押すから……」









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