KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~






俺はとっさに涼の首に刀をあてる





……っていっても、鞘に入ったままだけど……





それでも、昇に脳みそをぶちまけられるよりはマシだろ





「無駄口たたいてねぇで、さっさと戻れ」





早く戻らないと、マジで命の保障しねぇからな…?





「はぁ?





お前なんかに言われなくてもさっさと戻るから~」





涼はそう言って、建物から出た





「……昇…」





この女は、俺と昇の為に組織を裏切ってまで気持ちを伝えてくれた





その想いに、俺と昇が応えなきゃいけない





「あみ……あみ、あみっ!!」





涼が出ていくと、昇はすぐに女のところへ駆け寄り、涙を流した









< 144 / 356 >

この作品をシェア

pagetop