KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
俺はとっさに涼の首に刀をあてる
……っていっても、鞘に入ったままだけど……
それでも、昇に脳みそをぶちまけられるよりはマシだろ
「無駄口たたいてねぇで、さっさと戻れ」
早く戻らないと、マジで命の保障しねぇからな…?
「はぁ?
お前なんかに言われなくてもさっさと戻るから~」
涼はそう言って、建物から出た
「……昇…」
この女は、俺と昇の為に組織を裏切ってまで気持ちを伝えてくれた
その想いに、俺と昇が応えなきゃいけない
「あみ……あみ、あみっ!!」
涼が出ていくと、昇はすぐに女のところへ駆け寄り、涙を流した