KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
「少し遅くなりました!
すぐに運びますので、ここの後始末よろしくお願いします」
気を失っている昇を車に運ぶ救護班
救急車は使えないから、キャンピングカーに乗せる
俺たちはソファーの血を落とせるだけ落として、本部へ向かう
「…昇がしくったこと、バレたらどうなる?」
別に、ターゲットを殺したんだから、処分とかはされないと思うけど…
「……大丈夫だろ
少し怪我したくらいで…」
命を落とさなかっただけ、マシ、と言いたいのか…?
「昇さん……死なないよな…?」
不安そうに聞く啓汰に所長は言う
「縁起でもないこと言うな
昇は大丈夫だ
俺らが信じないでどうするんだ?」
それっきり、静まり返る車内