KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
涼の思惑
「ん……」
カーテンから差し込む光で目を覚ます
俺は、椅子に腰をかけたまま眠っていたみたいだ
「おはよう、鋼柳」
声がした方を見ると、昇が爽やかな笑顔をむけていた
「昇…!」
あわててナースコールを押そうとするが、昇に手を掴まれて止められてしまった
「まだ呼ばなくていいよ
少し、鋼柳と話しがしたいしね」
俺は手を下ろし、椅子に座りなおす
「ごめん……
あみが…死んでから、鋼柳に迷惑ばっかりかけてたよね……
でも、やっぱりさ……友達が死ぬのは辛いよ
大切な人も、友達も死んで……俺、どうすればいいか分かんなくて…
あみが言った言葉は、簡単に言うと組織に従え、だろ?
だから、とことん組織に従おうって思って…