KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





鞄を持って、病室を出ようとすると、





「いや……分かってやってるのかと思ってね」





と、昇が言った





「…分かってたら、とっくに行ってるよ





ちゃんと寝てろよ





じゃあな」





俺はそう言って、病室を出る





と、同時に走る!





「走らないでくださーい」





ナースからそんなことを言われたが、ゆっくり歩いている暇はない





遅刻することは、別に構わないが、涼が姉崎に何かするんじゃないか、と心配だ





昇に気をとられすぎたな……





15分くらい走って、教室のドアを開ける





「キャー!」





「駿河様ーー!!」





「カッコイイーー!」





開けた瞬間、黄色い声があがる





俺は耳を押さえながら、自分の机へ行き、荷物を置くと、そのまま屋上へ向かう









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