KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
そうだ……
すっかり忘れてたけど、姉崎が弁当を作ってくれるんだった
「…いらないって言っただろ?」
昇のことで手がいっぱいで、弁当なんて作ってなかった…
昇さえ、怪我してこなかったら、こんなことにはならなかったのに……
本当に迷惑なやつだ
「でも…ついでだし…
今日のお弁当…あるの?」
ギクッ
「……ないけど…
別に食わなくても生きていけるし」
俺がそう言うと、姉崎は俺に顔を近づける
「何言ってんの!?
駄目だよ!ちゃんと食べなきゃ!!
そんなに痩せてるのに……食べなかったら、倒れちゃうよ!?」
……倒れるのは困るな…