KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
昇が怪我したおかげで、俺は昇の仕事の分もしなくちゃいけなくなったんだからな
今日から、昇が退院するまで仕事がみっちり入ってる
「分かった分かった…」
降参、とで言うように、手を上にあげる
「じゃぁ……食べてくれるの!?」
目をまん丸にさせてそう言う姉崎
「あぁ…」
力なくそう言った俺の周りを姉崎はピョンピョン跳ねる
あ……
どうせなら、弁当作ってもらおうかな……
仕事で疲れて、弁当とか作れないだろうし……
しかも、どっちにしろ…いらないって言っても無駄だし…
「あー…
1つ、頼みがあるんだけど…」
「何??」
動きをピタッと止めて、俺を見つめる姉崎