KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





2限目は国語みたいで、担当の先生が俺に話しかける





「……ども」





俺はそれだけ言って、目をつむる





…授業なんて受けなくても、教科書見ればテストぐらいはなんとかなるしな





ま、だからこそ先生達は何も言わないんだけど。





俺は、2限目の授業も寝て過ごした





そして、2限目終了の鐘が鳴ると同時に目を覚ます





徐々に、俺の席の周りに女が集まってくる





正直、蹴散らしたいほどウザイが、姉崎が来るまで我慢だ





チラッと教室の出入り口に目を向ける





…姉崎がジッとこっちを見ていた





多分、俺の周りに人が沢山いるから、こっちに来る勇気がないんだろう





…仕方ねぇな……





「姉崎!」





周りの女は、俺に話しかけるのを一旦止めて、俺が見ている方向に目を向ける





姉崎は一瞬固まったが、恐る恐るこっちに歩いて来た









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