KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
◆第三章◇協力
「ただいま」
俺が救護室に戻ってくる頃には外はもう真っ暗になっていた
「おかえり」
救護室には昇しかいなかった
「…所長は?」
「トイレ」
俺は、昇のベッドの端に座る
「…椅子に座ればいいのに」
一つだけ出されている椅子の方を向いてクスクス笑う昇
「…所長が座ると思って」
俺はぶっきらぼうにそう言い、下を向く
「…どうかした……?
仕事、失敗したの?」