KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「それは…俺のために言ってるのか?」




俺の為のように聞こえるけど、実は組織にバレるのが面倒臭いからとか…





「…?





鋼柳のため以外に何か理由ある?」





昇は、首を少し傾けてそう言った





…俺の考えすぎかな





「…いや、何もない」





昇は、何を思って俺をこの組織に入れたのだろう





…もし、俺が組織に入ってなかったら、今頃どんな生活を送っていたのだろう





…想像もできない





「俺は鋼柳の親だよ?





鋼柳の為っていう理由以外に俺は鋼柳を怒ったことはない





それに……俺にはもう、鋼柳しかいないからね………」









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