KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





最後の部分を、少し寂しそうにそう言った





あみと彼女のことを思い出したのだろう





「…俺は、あみ達みたいに死なないから」





俺がボソッとそう言うと、昇は顔を上げた




「…そうだね」





頼りなくそう言った昇は、今にも消えてしまいそうだった





「ふぅ…





あ、もう終わったのかよ、鋼柳!」





そこで、雰囲気をぶち壊すかのようにやってきたのは啓汰だった





「当たり前だろ





とっくに終わった」





「お疲れ様、啓汰くん」





啓汰はキョロキョロしながら、俺と昇のところへ歩いてくる





「…空は?」









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