KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
所長の笑顔に啓汰は怯える
「め、滅相もありません!
むしろ、空様がいると、空気が澄んで綺麗になって…!」
いやいやいやいや…
無理があるだろ、それ…
「ふーん…
まぁ、許してやろう」
所長は、啓汰のそんな言葉に満足したように言った
「鋼柳、お疲れ」
俺は差し出された手に紙を乗せる
「ん」
啓汰の顔を一切見ないで、所長は啓汰に手を出した
「…俺にはお疲れって言ってくれないんだ…」
「何か言ったかー?」
ボソッと言った啓太の声が所長が反応した
「いえ…何でもないです……」