KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
「…でも、バレたらどうすればいいんだよ!?」
悲痛な叫びが響く
「どうすればいい、だと?
…さっき、自分で言っただろうが!
守ればいいんだよ!!
誓ったんだろう?絶対守るってよ!
だったら、それを意地でも貫き通せ!!」
まさか、俺がここまで感情的になるとはな…
これも、姉崎のおかげか…?
「でも…
守れる自信なんて…」
…こいつ、啓汰だよな?
「…俺が知ってる啓汰は、馬鹿で単純で、真っ直ぐに突き進み、決して振り向かない奴だったと思うんだがな
そして、こういう時、啓汰はやってみなきゃ分かんねぇだろ?!って俺に言うんだ」
俺は呆然としている啓汰を見下ろすように立ち、そう言った
すると、啓汰はだんだんと笑顔になっていく
「うん…だよな!!
何を取り乱してんだよ、俺!
バッカみてぇ!!」
元気になった啓汰を見て、俺はホッと溜息をついた