KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
友達っていいな…って心から思った
だって、駿河くん…日浦くんと姫華は気付かなかったみたいだけどあたしは気付いたよ
駿河くんが、姫華にいろいろ言っていた時…
駿河くんはすごく…友達を想ってる目をしてた
うまく説明できないけど、そんな感じの目
…あたしにありがとって言った姫華は、そのときの駿河くんと同じ目をしていたんだ
「姫華…」
「ん…?」
「ずっと…友達でいようね」
色々な思いを全て込めて、あたしは姫華にそう言った
「…もちろん!」
姫華は優しく微笑み、あたしの手をギュッと握った
夕暮れの通学路に、二つの影が長く長く伸びていた…――――